日本語にはお金に関することわざ、慣用句がたくさんあります。
昔から世間に広く使われ、言い伝えられてきただけあって、そこにはお金に困らない人生を送るための教訓にあふれています。
しかし一方で、お金を遠ざけてしまいかねないことわざ、慣用句もたくさんあることをご存じでしょうか。それらをすべて真に受けていてはお金に愛される人生とは程遠くなってしまいます。
幼いころから耳にしていることわざ・慣用句。思考への影響力はあなどれません!
そこで、日頃よく使われるお金のことわざ、慣用句を一覧にし、私がこれまで多くのお金持ちから学んできた「お金持ちマインド」と照らし合わせて「お金持ち度」をチェックしてみました。
信じるべきは、お金持ち度の高いことわざ、慣用句です!
それを知ることで、お金がたくさん集まってくる人生に近づけること請け合いです!
- 英語、中国語など世界中に存在する「お金のことわざ・慣用句」!
- 【お金持ち度★★★★★】時は金なり
- 【お金持ち度★★★★★】金は天下の回りもの
- 【お金持ち度★★★★★】損して得取れ
- 【お金持ち度★★★★★】一銭を笑うものは一銭に泣く
- 【お金持ち度★★★★★】悪銭身につかず
- 【お金持ち度★★★★★】金持ち喧嘩せず
- 【お金持ち度★★★★☆】安物買いの銭失い
- 【お金持ち度★★★☆☆】いつまでもあると思うな親と金
- 【お金持ち度★★☆☆☆】地獄の沙汰も金次第
- 【お金持ち度★☆☆☆☆】ただより高いものはない
- 【お金持ち度★☆☆☆☆】働かざる者食うべからず
- 【お金持ち度★☆☆☆☆】辛抱する木に金がなる
- 信じることわざ・慣用句を厳選して「お金持ちマインド」を手に入れる!
英語、中国語など世界中に存在する「お金のことわざ・慣用句」!
日本語に限らず、英語、イタリア語、中国語など、世界中の言語にもお金のことわざ、格言はたくさんあります。お金が人生を左右するのは万国共通ということですね。
そこで、参考までに英語での言い方も添えました。
「英語だとこう表現するのか!なるほど~」と思うものが多く、文化の違いを感じたりして興味深いですよ!
【お金持ち度★★★★★】時は金なり
Time is money.
時間はお金と同じようにとても貴重なものだということ。時間を無駄使いするなという戒め。
時間は万人共通で1日あたり24時間が与えられています。これは億万長者であろうと、ホームレスであろうと同じ。お金をいくら出しても1日を36時間や48時間にすることはできません。
だからこそ、お金持ちはお金の大切さをよく知っていて、隙間時間も無駄にせず、時間をいかに有効に使うかを常に意識しています。
自分の寿命を意識しながら生きている人は案外少ないものです。今この瞬間が、自分の人生でもっとも若い瞬間だということにお気づきでしょうか。
人は生まれた瞬間から死へのカウントダウンが始まっています。限られた命の時間をどう使うかは自分次第。
他人に流されたり、時間に追われるのではなく、自分が時間をコントロールしましょう!
自分のため、家族のため、世の中のためになる時間の使い方を意識して、実り多い人生にしていきましょう!
【お金持ち度★★★★★】金は天下の回りもの
Money comes and goes. / Money moves from pocket to pocket.
金銭は一つ所にとどまっているものではなく、今持っている者もいつか失ったり、今ない者もいつか手に入れたりする。
お金は使ってこそ意味があり、価値があります。お金は持ち主の役に立ちたいと持っているのです。
稼いだお金を長いこと何にも使わず貯金しておいておくことは、お金にとってみれば活躍する場が奪われていることを意味します。
「この人のところにくれば、自分を有効に使ってくれる!」
それを知ったお金は、仲間をたくさん引きつれて戻ってきてくれるのだそうです。
お金持ちはそれを知っていて、「お金をどのように使うか」をとても意識しています。そして、お金を支払うときは喜んで見送ります。
お金は「入り」より「出」が大事なのです!
多くのお金持ちが収入の何割かを寄付する習慣があるのも、お金を世のため人のために有益に使うことで、さらにお金に愛されるようになるためです。
お金は自分の成長や自分が満たされること、自分にとって真の喜びにつながることに使いましょう。余裕があるときは寄付をするのもよいですね。
【お金持ち度★★★★★】損して得取れ
Make the best of a bad bargain. / Sometimes the best gain is to lose.
一時的にはむしろ損を覚悟し、長い目でみて得を取れ。 目前の損失は度外視して、将来の利益を確保せよ。
このことざわは、商売の心構えや、人間関係の構築でよく使われる言葉です。お金持ちが日ごろから実践していて、座右の銘としているビジネスマンも多いと聞きます。
商売でいうと、例えばよくある「化粧品サンプル」。いきなり高額な商品を買うのは躊躇するという消費者に対し、気軽に試せるサンプルを無料でわたすことで商品や会社への好感度が上がり、さらにサンプルを気に入ればその後の商品購入につながります。
そして、真のお金持ちは人間関係においても非常に謙虚で、周りの人たちへの気遣いが半端でないそうです。自分の損得を考えずに、とにかく相手のために行動し、与えることを惜しまない。その結果、相手からの信頼を得て、様々な手助けをしてもらえるようになります。
お金は出ていくのが先、入ってくるのが後という法則があるそうです!
私たちもビジネスや日頃の日常生活でよりよい関係を築くために、心にとどめておきたいことわざですね。
【お金持ち度★★★★★】一銭を笑うものは一銭に泣く
Take care of the penny.
たとえ少額であっても金銭は大事にしなくてはならないという戒め。
お金持ちは1円も100万円も区別せず大切にします。
なぜなら、お金を「人」として扱っているから。金額によって扱いを変えることはないのです。
例えば、道端に1円玉が落ちていたとして、あなたはそれを拾いますか?気づいてもい見て見ぬふりをして通り過ぎる方が多いかもしれません。
しかし、多くの通行人に無視され続ける1円玉の立場になってみてください。とても寂しいはずです。
だからこそ、1円玉が落ちていたらぜひ大喜びして拾ってみてください。その1円玉は、拾ってくれたことをとても感謝してくれるんだそうです!
お金は拾ってくれた「恩」を決して忘れないそうですよ!
1円も積もれば大きな金額になります。ぜひお金は少額であっても無駄にせず大切にする意識を持ちましょう。
【お金持ち度★★★★★】悪銭身につかず
Ill got, ill gone. / Easy come, easy go. / Lightly comes, lightly goes. / Soon gotten soon spent.
不正、不当な手段で得た金銭は、とかくつまらぬことに使って、やがてはなくなってしまうもの。
正当ではない方法でお金を手に入れると、その相手の怒りや恨みなどマイナスの念を受けることになります。
競馬やパチンコ、宝くじなどのギャンブルも同じで、ギャンブルに負けた大勢の人たちからお金を得ることになるわけですから、そのマイナスの念の強さは想像に難くないですよね。
本来、富が増えるお金の稼ぎ方は、周りの人に価値を提供したうえで、お金を受け取るという順序です。
価値を提供する相手は、経営者の立場でいえばお客様や従業員、会社員の立場でいえばお客様や会社です。価値を提供するときには、圧倒的な価値を提供することがポイントだそうです。
例えば月収20万円の会社員なら、仕事で100万円の価値を提供するということです。
その結果、周りの人たちから感謝され、信頼されることで新たな仕事が回ってくるという好循環が起こります。
【お金持ち度★★★★★】金持ち喧嘩せず
The wealthy do not fight. / A rich man never quarrels.
喧嘩をしても得になることはまずない。金持ちは利害得失に敏感であるから、損になる喧嘩はしないということ。
このことわざには二つの意味があります。
まず一つ目は上記のとおり、お金持ちは「喧嘩は無益でお互いにメリットがない」と分かっているため、合理的に考えて自分の感情と行動をコントロールしているということです。
そして二つ目は、お金持ちはお金がないことによる精神的な不安感がなく、心に余裕があるため喧嘩する気持ちにならないということです。
しかし、たとえお金がない状況であっても、「お金はある!なんとなかなる!」という気持ちを持ち、いつも心に余裕を持つことがとても大切です。
なぜなら、心の状態が時間差で未来の現実を作るからです。
「お金がない」にフォーカスすると、現実もお金がない状態が続きます。
このことわざのように、「自分はすでにお金持ちである」つもりで心に余裕をもって過ごしてみてください。
きっと、すでに自分が様々な豊かさに恵まれていることに気づけるようになるはずです。
【お金持ち度★★★★☆】安物買いの銭失い
Penny wise and pound foolish. / Buy cheap and waste your money.
値段が安いものは品質が悪いので、お買い得と思っても結局は修理や買い替えで高くつく。
「安物買い」の問題点は、「値段で購入を決めてしまう」「不要なものまで買ってしまう」「買ったものを大事にしない」など。これを戒めるという意味では大切なことわざです。
しかし、お金持ちが「安物買い」をしないかというと、そうではありません。
お金持ちは高額なものばかり選んで買うというイメージがあるかもしれませんが、お金持ちも本当に気に入ればユニクロを買いますし、本当に好きなら吉野家で牛丼を食べます。
彼らにとっては「自分にとって本当に必要かどうか」「自分にとって価値があるか」「自分が本当に気に入ったかどうか」が重要なのです。その判断基準は価格ではありません。
だからこそ、人を収入で区別することもなければ、持ち物の値段で判断することもありません。
価格を判断基準にしないことで、お金持ちマインドに近づけます!
確かに、品質の悪い安物をわざわざ買うお金持ちはいないかもしれませんが、買わない理由は「価格」ではなく「品質」「デザイン」など、価格以外の要素ということです。
このことわざの真の教訓は、モノを買うときは価格による先入観で判断せず、「自分にとって本当に必要なものを見極める判断基準を持て」ということなのかもしれません。
【お金持ち度★★★☆☆】いつまでもあると思うな親と金
It is too late to spare when the bottom is bare. / It is too late to grieve when the chance is past. / Don’t think that your parents and money will be there forever.
親はいつまでも生きてめんどうを見てくれるものではないし、金も使えば使うだけ減っていく。独立と倹約を大切にせよと教えるもの。
親が元気な間はそれが当たり前だと思い、その存在のありがたさに気付けないものです。しかし、親はいつかは亡くなってしまうもの。
それはその通りですし、親に頼らず独立心を持てという戒めは大切ですし納得できます。
しかし、そのことをお金になぞらえた「お金があったとしても使っていけばいつかなくなる」という教えは、「お金がなくなる」ことにフォーカスしており、お金持ちマインドとは言い難いでしょう。
お金持ちは常に「今ある豊かさ」にフォーカスし、周りの人たちに豊かさを与えることで「お金は必要なときに必要なタイミングで手に入る」と信じています。
私たちもお金持ちの考え方にならい、今自分がいかに豊かであるかに気づき、「ある」ことに意識を向けることが大切です。
そして、お金を無駄遣いせず、生きた使い方をすることで「使ったお金と同等かそれ以上のリターン」を得ることができるのです。
生き金を使い、それ以上のリターンを得ると意図することが大切です!
倹約もしつつ、同時に「有益なお金の使い方」をする毎日を送りましょう。
【お金持ち度★★☆☆☆】地獄の沙汰も金次第
Money opens all doors. / A golden key opens every door. / Money makes the mare to go.
厳しい地獄の裁きでも金をつかませれば手心を加えてもらえるの意で、ましてこの世は金さえあれば思うままにどうにでもなるということのたとえ。
確かに、この世の中にある多くの問題はお金で解決できます。
しかし、「世の中は結局お金だ」という皮肉を込めたニュアンスで使われることもあるように、「お金さえあればどうにでもなる」という考え方には傲慢さが見え隠れしていて、少々危険であることはお察しの通りです。
本当のお金持ちはどこまでも謙虚で、周りの人に価値あるものを与えることを惜しみません。そこには相手を尊重する気持ちや思いやり、愛情の深さなど、人間としての器の大きさを感じます。
人としての器を広げることは、お金を受け取る器を広げることになります!
人として成長することは、お金持ちになるために必要な条件なのかもしれませんね。
【お金持ち度★☆☆☆☆】ただより高いものはない
Nothing is as costly as a free gift. / Nothing costs so much as what is given us. / There’s no such thing as a free lunch.
無償で物をもらうと返礼に金がかかったり、頼みごとを断れなくなったりして、かえって高くつく。
日本人はタダで何かをもらうことを躊躇する傾向が強いです。特に年配の方にその傾向があります。
相手の好意でプレゼントをもらったり、気遣いで何かをしてもらったりしたときに、「お返ししなきゃ」という義務感や、「何か裏があるかもしれない」とストレスを感じるようなら、それはお金持ちマインドとは言えないでしょう。
「自分は努力なしに、対価を払うことなしに、なにかをもらってはいけない」
その思い込みがあることで、お金や豊かさを受け取りにくくなっています。
私は受け取っていい!そう声に出してみましょう。
何かをいただいたり、していただいたときは素直に大げさに喜びを表現してみましょう。
そして、お返しという形ではなく、してくださった方が本当に必要としている別の何かを与えて差し上げましょう。
【お金持ち度★☆☆☆☆】働かざる者食うべからず
Penny wise and pound foolish. / Buy cheap and waste your money.
働こうとしない怠惰な人間は食べることを許されない。食べるためにはまじめに働かなければならない。
勤労の義務が憲法に記されている日本では、働く能力をもっているのに働こうとしない人に対する風当たりが強い傾向にあります。
確かに世のため人のため、ひいては自分のために働くことは大切なことです。しかし、このことわざからは「働くことでしかお金を得てはいけない」というニュアンスを感じないでしょうか。
しかしそれは思い込みです。お金を得る手段は労働以外にいくらでもあり(もちろん不正な方法は除きます)、それを批判する理由などどこにもありません。
もし、不労所得で悠々自適に生活する人、投資や遺産相続で大金を得た人など、楽して大金を得た人に対して嫉妬や批判する気持ちを抱いているのだとしたら、それは自らお金の入り口を限定してしまっていることになります。
お金を受け取る蛇口はいくらでもあると信じましょう。
私たち人間は生きているだけで尊く価値があります。労働以外の方法でお金を受け取ることに罪悪感を抱く必要などありません。
お金を手に入れたら素直に喜んで感謝する。これがお金に愛される秘訣です。
【お金持ち度★☆☆☆☆】辛抱する木に金がなる
Wealth flows from industry.
どんなことでも我慢してこつこつと励めば、やがて成功し財産がもてる
似た意味のことわざに「石の上にも三年」というのがあります。毎日コツコツと忍耐強く努力を積み重ねていくことで、自分の能力が高まり収入も上がるというわけです。
しかし「辛抱」や「我慢」は「つらいことにじっと耐える」という意味です。この状態で長く続けることはストレスでしかありません。
嫌なことで才能が開花することは困難なため、大成功を収めることは難しいでしょう。
成功者やお金持ちは「仕事が楽しくて仕方がない」という人たちばかりです。
自分が好きなことだからこそ壁にぶつかってもあきらめずに努力し続けることができ、才能が開花するのです。
才能を開花させることは、金運アップに直結します!
また、最近は働き方が多様化し、働く時間や場所を柔軟に選べるようになってきています。
時間を長くかけることよりも、集中して短時間で結果を出したり、たくさんの人の力を借りて効率よく作業することを心がけてみましょう。
信じることわざ・慣用句を厳選して「お金持ちマインド」を手に入れる!
いかがでしたか?ことわざ・慣用句はすべて正しい教訓を教えてくれているとは限りません。
特にお金に関することわざ・慣用句は、自分のお金に対する観念に大きく影響し、どれを強く信じるかによってはお金を遠ざけてしまうことになりかねません。
ぜひこの記事を参考にして、お金持ち度の高いことわざ・慣用句に秘められたマインドを取り入れ、お金持ち度の低いことわざ・慣用句のマインドは見直してみてください。
あなたとお金との距離感がグッと近づくかもしれませんよ!
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