ワインは高額なものも多く、お金持ちや一流の経営者が好んで飲んでいるイメージがあります。
人によってお酒の好みは様々なはずなのに、なぜかお金持ちの多くはワイン好きなのです。そこには「おいしさ」以外の理由があるはずです。
私もワインは大好き。理由は「おいしいから」ですが…
そこで、なぜワインがお金持ちにとって魅力的に映るのかを、知り合いのソムリエさんやお金持ちの方々にヒアリングしてみたところ、ワインには付加価値を高めるための絶妙な仕掛けがたくさんあることがわかりました。
この記事では、なぜお金持ちはワイン好きかをわかりやすく整理してご紹介します。きっとあなたを「お金持ちマインド」に近づけることにも役立つと思いますよ!
お金持ちがワイン好きな理由① 好奇心を刺激する奥深さ
ワインはとても複雑な要素をもつお酒です。その奥深さは他のお酒の追随を許しません。
●ブドウ品種…ワインの原料となるブドウの品種は主要品種だけでも100種類あり、世界中の土着品種を加えれば2万種とも3万種ともいわれます。
●テロワール…ブドウの育成に影響を与える、産地特有の土壌や地勢、気候などの自然環境の総称。ワインは世界各地で造られており、それぞれのテロワールによって多種多様な個性のワインが生まれる。
●造り手…ブドウの出来を左右するのは造り手の畑仕事によるところが大きい。その後の醸造方法、熟成方法なども味に影響する。
●ヴィンテージ…ワインに使われているブドウが収穫された年をヴィンテージという。その年の天候がブドウの出来、ワインの品質を大きく左右するといわれる。
つまり、ワインの味わいを決める要素の組み合わせは無限にあるということです。さらにワインをおいしく飲むための保存方法、開け方、グラスの種類、料理との組み合わせなど、ワインにまつわる要素は多彩です。
いくら学んでもすべてを知り尽くすことは不可能です!
私もワインが好きなのですが、あまりにも品種や産地が多くて全然覚えられません。言えるのは「赤だったらメルロー」「コスパのよいチリワインが好きです」くらいなもの。ソムリエさんですら高いワインと安いインを区別できないことがあるといいます。
知り合いのソムリエさんも、ご自分が得意な産地はフランスとイタリアだそうで、一人で全世界のワインの知識をカバーするのは至難の業とのことでした。
だからこそ、好奇心や探求心が旺盛なお金持ちや富裕層、成功者は、その「奥深さ」に魅力を感じるのですね。
お金持ちがワイン好きな理由② 世界の共通言語
ワインは世界中で愛されていて、いまや世界の共通言語です。
世界のワイン消費の中心は欧米ですから、ビジネスで欧米人を相手にするときは、ある程度のワインの知識は必須となります。
私も仕事でたまにアメリカ人の方と食事をする機会がありますが、仕事以外の話題として「ワイン」はけっこう盛り上がります。私はもっぱら聞き役ではありますが…。
世界を相手にしようと思ったら、「英語」だけでなく「ワイン」の知識や経験はあるに越したことはないですね。
さらにワイン産地はチリ、オーストラリア、南アフリカなど世界中に広がっていますし、ワインブームそのものは中国やロシアにも広がっています。
知人の社長さんによると、中国の取引先の方との接待では、最近は高級ワインが好まれるとおっしゃっていました。
つまり、ワインによって世界中の人々とつながり、お互いの文化や習慣の違いを超えて交流を深めあうことができるのです。
だからこそ、ワールドワイドにビジネスを展開しているようなお金持ちの方は、ビジネスの共通言語であるワインを活用しているのですね!
お金持ちがワイン好きな理由③ ストーリー性が高い
ワインには1本1本に語れるストーリーがあります。
ワインは人が造るもの。造り手それぞれの思い入れがあります。また同じ銘柄でも年代や気候によって味わいは大きく変化します。こうした不確実性が多種多様なストーリーを生むのです。
実際、実在する数々のワインを題材にした大人気漫画『神の雫』(原作:亜樹直(あぎただし)氏)は、全世界で累計1,000万部突破。ワインのもつストーリー性がいかに多彩で魅力的かがわかります。
『神の雫』には超高級ワインからコンビニで買えるワインまで登場するので、私もとても参考になります!
これほど魅力的なストーリーをもつからこそ、ワインからは多くの話題が生まれます。
つまり、お金持ちや富裕層、経営者の方がワインを好むのは、ワインから生まれる話題を生かしてコミュニケーションをとり、親密な人間関係を構築して「人脈」をつくることにつながるからでもあるのです。
もしワインの好みに共通点があって大いに盛り上がれば、それに続く商談もスムーズにいきやすいでしょう。ワインは味覚はもちろん、視覚、嗅覚、聴覚、触覚という五感を使って味わうもの。人は自分と同じ感性を持つ相手に対して、深い親しみをもつものですよね。
私も無数にあるワインのなかで、自分と好きな銘柄が一致している人がいたら、それだけで深いご縁を感じてしまいます。
ワインはスポーツでいうとゴルフのようなもの。お金持ちの方は、人脈づくりやコミュニケーションに欠かせないツールとしてワインを活用しているのですね!
お金持ちがワイン好きな理由④ おもてなしにピッタリ
ストーリー性に富んだワインは、大切な人への贈り物やお客様へのおもてなしにピッタリです。
贈る相手の「味の好み」をもとにして選ぶのはもちろん、ワインに込められたストーリーに自分の思いや相手への思いを重ねて選べば、それはもう格別なプレゼントになるでしょう。
また、おもてなしの場で誰もが憧れる超高級ワインをふるまえば、相手が大喜びすることは間違いありません。
また、もし誕生日や記念日だとしたら、その年に造られたヴィンテージワインを選ぶのも素敵ですよね。
私もかつて誕生日に彼氏から、生まれ年のヴィンテージのワインをプレゼントしてもらったことがあり、とても感動しました!
お金持ちの方は「相手を喜ばせる」という思いが根底にあります。ワインはそれを実現するツールでもあるのです。
お金持ちがワイン好きな理由⑤ ステータスシンボル
ワインは様々なお酒のなかでもっとも高級で贅沢といえます。例えば日本酒や焼酎などは5万円ほどで最高級品が手に入りますが、ワインはそうはいきません。
誰もが憧れるフランス・ブルゴーニュ地方で造られる『ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ』ともなれば、100万円以上は当たり前。
『ロマネコンティ』は一生に一度お目にかかれるかどうかというレベルですね。
そこまで高額でなくとも、生産量・希少性・知名度・栽培方法などさまざまな要因によって、5万円~100万円の値付けをされた高級ワインはたくさんあります。
さらに、ワインは開栓後に数日しかもたないものがほとんどなので、一般的には開けたその日のうちに飲み切ってしまうことが多いです。その点からも、ワインには特別感があるのです。
お金持ちの方のなかには、高級ワインを多数コレクションしている方は少なくなく、なかにはワイン好きが高じてワイナリーを作ってしまった方もいらっしゃいます。
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を開設したことで知られる前澤友作氏は、ワインのコレクションマニアとして知られており、自宅の地下に7000本も収められるカーヴ(ワイン貯蔵庫)を増築したのだとか。
ワインの高級感、特別感は、お金持ちのステータスシンボルとしての魅力を備えているのです!
お金持ちがワイン好きな理由⑥ 投資対象になる
お金持ちのあいだでは「ワイン投資」を始める人が増えてきています。日本ではまだなじみが薄いかもしれませんが、ヨーロッパでは伝統的な投資の一つです。
高級なワインが投資対象になる理由はいくつかあります。
まず、生産されてから少しずつ消費されていくと、ある年に生産されたワインの量が減り、結果的に希少価値が上がります。また、ワインは時間が経過するほど熟成が進んで価値が上がるため、年を追うごとに価格が上昇します。
つまり、まだ生産されて間もないうちに安い価格でワインを購入して投資し、熟成して価値が高まってから売却することで利益を得るのです。
ワインの価値は短期的にはあまり変動しないので、中長期的な投資になります。
株式や債券は世界的に不況になってしまうと資産価値が大きく下がるリスクがありますが、それらとは異なる値動きをする商品に「分散投資」することでリスクヘッジできるのです。
また、ワインという「現物」があると、価格の変動はあってもインフレに強く、資産価値がなくならないというメリットもあります。
お金持ちの方は、ご自身の好きなワインの調達も兼ねてワイン投資を行っていることも珍しくありません。値崩れを起こしにくく、インフレにも強いワイン投資で、ご自身も楽しんでいるのですね!
お金持ちがワイン好きな理由はビジネスとの相性の良さにあり!
いかがでしたか?なぜお金持ちや経営者の方の多くがワイン好きなのか、その理由はワインとビジネスとの相性の良さにあるようです。
ただ、一流の方は決してワインのうんちくを必要以上に披露しません。ワインの知識をひけらかす人は「ワイン・スノッブ」と呼ばれ、世界のどこでも嫌われます。
私もワインの知識を少しずつ身に付けて、コミュニケーションに上手に活用して、自分の世界をどんどん広げていきたいと思います!
コメント