この記事は、仮想通貨の初心者の方のために、仮想通貨やビットコインについてわかりやすく解説しています。始め方、買い方を知りたい方のお役に立てると思います!
さて、仮想通貨と聞いて、あなたはどのようなイメージをお持ちですか?
もしかしたら、仮想通貨に対して「よくわからない」「あやしい」「危ない」など、マイナスイメージをお持ちかもしれません。一方で「仮想通貨で儲かっちゃいました!」という話を耳にすると、やっぱり気にはなりますよね。
「仮想通貨に興味はあるけど、よくわからないから手が出せない」
こういう方が多いのではないでしょうか。
私はまさにその一人でした!
確かに仮想通貨は一発では理解しづらいです。とはいえ、2009年に世界で最初に作られた仮想通貨「ビットコイン(BTC)」がものすごい勢いで普及を続けているのも事実。
実際、2018年3月時点での日本人の仮想通貨(暗号資産)保有率は11%となっています(2018年3月、ドイツDalia Research社調べ)。日本人の株式保有比率は2019年度末は16.5%(日本証券業協会調べ)だそうですから、かなり”普通”になってきているといえそうです。
近いうちに、ビットコインが当たり前になる日が必ずやってきます。
なので、たとえ初心者の方でも、もし仮想通貨に興味があるようでしたら「今のうちに触れておく」のがいいと思うんです。
そして「仕組み」を理解するいちばん手っ取り早い方法は「やってみる」ことです。
仮想通貨に関連したニュースや話題にも敏感になって一石二鳥です。
私が最近ひしひしと感じるのは、新しいことをどんどん吸収していかないと、時代の流れに取り残されるということです。今後必ず訪れる「新しいお金の形」にちゃんとついていくためにも、最新技術に積極的に触れていくことは大切だと思っています。
そこでこの記事では、「過去に仮想通貨について調べたけど、よくわからなかった」という方や初心者の方のために、「できるだけわかりやすく仮想通貨について解説する記事」を書いてみることにしました。
「仮想通貨とは?」「ビットコインとは?」「買い方は?」など、「最低限これだけ知っておけばOK」という内容に絞り込んでいますので、ぜひご活用いただければ幸いです。
仮想通貨とは何か?ビットコインとは?
仮想通貨とは暗号資産ともいい、インターネット上の取引などに使用できる世界共通のデジタル通貨です。
円やドルのように紙幣やコインのような現物として存在するわけではなく、あくまで電子データとして存在しているので、実際に手で触れたり見たりすることはできません。また「暗号資産」とも呼ばれるように、暗号化技術により通信時の高度な安全性が保たれています。
そして、世界で最初にできた仮想通貨が「ビットコイン(BTC)」なのです。
上の写真は、「ビットコイン(BTC)」を、みなさんがイメージしやすいようにイラスト化したものなんです。こういうデザインのコインが存在するわけではありませんのであしからず(^^;)
では、ここから詳しく説明していきます。
仮想通貨・ビットコインの市場規模
まずは、仮想通貨の市場がどれほど大きく成長しているかをお伝えしますね。
世界初の仮想通貨であるビットコインの運用が開始されたのは2009年11月でした。
その後、仮想通貨市場の時価総額は2013年4月に「約1700億円」。それが2017年8月には「約14兆円」、そして2021年11月にはピークの「約330兆円」を記録しました。
わずか8年で約1940倍というすさまじいスピードで拡大したことになります。
この記事を書いている2022年5月現在は、ピーク時から下落して「約245兆円」。当面は先行きが多難との見方がありますが、長期的視野でみれば今後ますます拡大していくと見込まれています。
ここでは市場規模がどんどん大きくなっていることだけ理解していただければOKです!
仮想通貨とは、通貨(お金)なの?
仮想通貨は名前に「通貨」とついていることで、お金(円やドルのような法定通貨)の仲間のように思われている方もいらっしゃるかもしれません。
実際、仮想通貨は買い物をするときの決済手段として使用できます。しかし、本来は投資信託、株式、保険などの金融商品と同じ分類です。
仮想通貨はモノやサービスを購入できる「通貨」としての側面を持ちながら、同時に「投資対象」にもなっているのです。
仮想「通貨」という名称が、実態をわかりにくくしていますね!
●仮想通貨は決算手段として使えますが、円やドルのようなお金(法定通貨)ではありません。
●仮想通貨は投資信託や株などの金融商品と同じ分類。つまり投資の対象になります。
円やドルなどの法廷通貨との違いは?
では、円やドルなど私たちが普段使っているお金(通貨)との違いは何なのでしょうか?大きな違いは、ほとんどの仮想通貨(暗号資産)は「発行元が存在しない」ということです。
円やドルなどの法定通貨は国の政府によって発行され、中央銀行を介して市場に流通しますよね。つまり、国が価値を保証しています。
一方、仮想通貨はネットワーク上にいる複数の利用者それぞれがデータを管理します。その仕組みによって、改ざんの危険性が非常に低く、高いセキュリティが保たれています。また、需要と供給のバランスによって、その価値が決まります。
いかなる国も、いかなる企業も、仮想通貨の発行・流通には関与しないという非常識な概念が、仮想通貨の最大の特徴といえます。
ちなみに、電子マネーは円やドルなどの法定通貨を電子化したものなので、仮想通貨とはまったく別物です。
●仮想通貨は国家や中央銀行のような「発行元」が存在しません。
●仮想通貨はネットワーク上にいる複数の利用者がそれぞれデータ管理するため、高いセキュリティが保たれています。
仮想通貨で何ができる?
仮想通貨でできることはいくつかありますが、まずは下記3つを押さえておけばOKです!
●買い物やサービスの決済
仮想通貨は電子マネーやクレジットカードでの決済と同じように、買い物の決済手段として使うことができます。日本では2017年4月1日から、仮想通貨が正式な決済手段として法的に認められました。
現在は、様々なネットショップのほか、レストランや居酒屋、歯科医院やブティックなど、仮想通貨で決済できる店舗は東京を中心にどんどん増えてきています。
特に、海外のネットショップで買い物するときのメリットが大きいです。世界共通の通貨なので、為替手数料を気にせずに決済できますよ。
●個人間の送金/海外送金
仮想通貨は金融機関を通さず、個人間で送金することが可能です。基本的に取引所アプリからでもウォレットからでも手軽に送金できます。
また、特に海外送金においては、銀行などの金融機関から法定通貨を送金する場合と比べて、手続きが簡単で送金スピードが速く、かつ手数料が安いという多くのメリットがあります。
●投資目的
仮想通貨は価格変動が大きいので、投資もしくは投機対象となっています。
2017年末に起こった「仮想通貨バブル」といわれる時期に、仮想通貨で大きく利益を得た人が現れ、「億り人(おくりびと)」と呼ばれて話題になりましたよね。
しかし、私はこのように短期的なハイリターンをねらった投機的な買い方はオススメしません。
仮想通貨の将来性に期待が持てるとはいえ、投機的な買い方はリスクが高すぎます。
わたしがオススメするのは、少額をコツコツ積み立てる長期分散投資です!短期的には稼げませんが、長期的に成長する市場に投資すれば効果抜群ですし、リスクも抑えられます。
投資の大原則は、長期・分散・積立です。
●長期…10年以上の長期間投資を続けることで、複利の恩恵を受けられる
●分散…1つの資産だけでなく、さまざまな資産に投資することでリスクを分散
●積立…毎月少額でもいいからコツコツ積み立て。価格が下がったときに有利
長期・分散・積立は価格が下がったときほどチャンスなので、日々の価格変動に一喜一憂しなくてすみます。
実際、私は主に投資信託で長期・分散・積立を行っています。仮想通貨でも同じような投資が可能な取引所があったので、私も少額でチャレンジしてみることにしました!
とはいえ、投資にリスクはつきものです。いくら長期・分散・積立を前提とした投資であっても、利益が得られないことや損をするリスクがあることは覚えておいてください。仮想通貨に投資をするときは、必ず余裕資金で行うことを心がけましょう。
【仮想通貨で投資する場合の心得】
●長期・分散・積立でリスクを抑える。短期的な利益は狙わない。
●かならず余裕資金で運用すること。多くても全資産の10%程度が目安。
初心者の方は「ビットコイン」から
仮想通貨の種類はどんどん増えていて、すでに10,000種類以上あるといわれています。あまりにも多すぎて、いったいどれを買ったらいいかわかりませんよね。
初心者の方は、まずは「ビットコイン(BTC)」から始めるのがよいと思います。
なぜなら、ビットコインは世界初の仮想通貨として最も有名で比較的信用度が高く、時価総額(発行枚数×価格)が大きいので取引が活発で、売買がしやすいからです。
ここで少しだけ、ビットコインの歴史についてお伝えしますね。
ビットコインを発明したのはサトシ・ナカモトという人物です。ちなみに、ナカモト氏はまるで日本人のような名前ですが、現在でも正体不明とされています。
ナカモト氏が2008年にインターネット上で公表した論文によってビットコインの仕組みの基となるアイデアが発表され、それをもとに2009年にビットコインの運用が開始されました。
その後、「イーサリアム」「リップル」などの仮想通貨が次々と生まれていったのです。
ちなみに、ビットコイン以外の仮想通貨を総称して「アルトコイン」と呼んでいます。そして「アルトコイン」のなかでも、知名度が低く取引量も少ないものは「草コイン」と呼ばれます。
初めての仮想通貨は、いちばん有名な「ビットコイン」がオススメです。
ビットコインの買い方をわかりやすく
ここまでで仮想通貨についての概要はご理解いただけたと思います。そこで、いよいよ買い方について説明していきます!
ビットコインはいくらで買えるの?
そもそもビットコインはいくらあれば買えるのでしょうか。
まずは下記をご覧ください。ビットコイン(BTC)の2016年頃からの価格推移です。
ビットコイン1枚、つまり1ビットコイン(1BTC)の価格は2021年11月9日に最高値777万円を記録しました。なお左上の379万円というのは、この記事を書いている2022年5月14日現在の価格です。
このように、仮想通貨は価格変動が大きいので投資対象となっているのです。
そして「379万円も持っていない!」と思った方、どうぞご安心ください。ビットコインは1枚以下の単位で購入できます。国内のほぼすべての取引所で0.01BTCから購入できますので、1ビットコインの100分の1程度の資金があれば大丈夫です。また、なかには500円から買える取引所もありますよ。
初めてビットコインを利用した商取引が成立したのは2010年。10,000BTCで2枚のピザ(約25ドル)と交換されたそう。つまり当時のビットコインの価値は1BTC=約0.2円だったのです!
ビットコインはどこで買えるの?
「ビットコイン」を手に入れる場合は、仮想通貨を取り扱っている交換業者に「円」を入金して、それを「ビットコイン」に換金します。
一言で交換業者といっても、「証券会社」や「銀行」のように様々な会社があるのです。交換業者も会社によって手数料やサービスが異なります。有名な交換業者に「GMOコイン」「DMM Bitcoin」「CoinCheck(コインチェック)」などがあります。
なかでも私がオススメする交換業者は「CoinCheck(コインチェック)」です。
仮想通貨の取扱数が国内トップレベルで、スマホアプリは初心者でもとても使いやすくなっています。しかも500円という少額から買えるので、心理的にも抵抗感なく購入できます。また、取扱通貨は16銘柄と豊富なので別の銘柄にもチャレンジしやすいですよ。
さらに、「CoinCheck(コインチェック)」は私がオススメする毎月一定額を自動で積み立てる手堅い投資ができる「Coincheckつみたて」も提供していますし、話題の「NFTアート」を簡単に売買できる「Coincheck NFT(β版)」も提供しています。
仮想通貨だけでなく、最新技術の流行を追っておきたいという方にも「CoinCheck(コインチェック)」はオススメです!
もちろん、私も「CoinCheck(コインチェック)」を利用しています!
ビットコインの買い方4ステップ
ビットコインを購入するには、交換業者のPCサイト、または、スマホアプリで口座を開設します。下記の4つのステップで簡単にできますよ。
- 仮想通貨の交換業者でアカウントを登録する
- 本人確認書類の画像を提出して口座を開設する
- 口座に日本円を入金する
- 仮想通貨を購入する(日本円と交換する)
私は「CoinCheck(コインチェック)」のスマホアプリで口座を開設しました!とっても簡単でした!
取引所と販売所の違い
仮想通貨を購入する場所は「取引所」と「販売所」の2つがあります。
例えば「CoinCheck(コインチェック)」のなかにも取引所、販売所があります。
「取引所」はユーザー同士が取引します。買いたい人は、いくらでいくつほしいのかを注文します。注文した条件が、売りたい人の条件と一致すれば取引が成立します。株の取引と似ていますね。手数料が抑えられるので、慣れてきたらこちらがオススメです。
一方、「販売所」は、交換業者が提示している価格でいつでも売買できます。取引所での売買のように、「売りたい人がいないから取引できない」ということがありません。取引所より手数料は割高ですが、初心者に向いています。
初心者にオススメなのは販売所です!簡単に売り買いできますよ!
ビットコインの仕組み
ではここで、ビットコインの仕組みについて簡単に説明します。初心者の方は、まずは「ブロックチェーン」と「マイニング(採掘)」の2つを押さえておけば大丈夫です!
ブロックチェーンとは?
ビットコインは「ブロックチェーン」という技術なしには語れません。この技術のおかげで「とにかく安全に取引履歴データを記録できる」のです。なのに、理解するのがとても難しいです。なので、完全に理解できなくてもOKです。
「ブロックチェーン」を一言でいうと「台帳」です。
ここでいう「台帳」とは「取引履歴を記録したもの」と考えてください。
ひとつの「ブロック」には、ある一定期間の「台帳(取引履歴データ)」がまとめて入っています。
「ブロック」に記録された「台帳」が、次の新しい「ブロック」に引き継がれ、鎖(チェーン)のように繋がっていく、それがブロックチェーンです。
つまり、「ブロックチェーン」は「今までのすべての取引履歴を記録したもの」なのです。
ビットコインのブロックチェーンは2009年に誕生し、それ以降、ブロックチェーンにはすべての取引履歴が記録されています。その数なんと2018年6月までで「約3億2千万回」だそうです。もちろん現在はもっともっと多いはずですよね。しかも、高度な暗号技術で書かれているので不正行為が困難なのです。
この「全取引履歴データ(ブロックチェーン)」は、ビットコインの維持管理作業への参加者(マイナーという)それぞれのコンピュータ内にコピーが作成されます。
(「マイナー」については、次の「マイニング」のところで説明します。)
つまり、従来の「どこか一ヵ所(管理者)に置く」という方法ではなく,「みんなが持つ」という正反対の発想です。
取引履歴データをみんなで共有、監視することで、データの改ざんを難しくしているのです。
また、仮に一部のコンピュータがダウンしても残りの多数の参加者が記録を保持し続けるため、システム全体がダウンすることがないのです。
ビットコインの発明者、サトシ・ナカモト氏は、政府による経済への介入を嫌い、誰も介入できず、決してダウンせず、公正に取引を記録する新たなインフラを作るためにブロックチェーン技術を生み出したといわれています。
マイニング(採掘)とは?
ブロックチェーンをもう少し深く理解するために「マイニング」について説明します。
マイニングとは「採掘」を意味する言葉で、ブロックチェーンの末尾に新たなブロックを生成してつなぐ作業のことをいいます。
新たにブロックを作るのは簡単ではなく、「ブロック生成に利用できる数値」を見つけるために膨大な計算をしなければなりません。
まるで難解なパズルを解くような、とても地道な作業です…
そのため膨大なデータを処理する高性能なコンピュータや多くの電力が必要になるのです。
もちろん、報酬なしでこのような計算を引き受ける人はいないので、「ブロック生成に利用できる数値」を見つけた人には、その報酬としてビットコインが支払われます。
この報酬を目当てに、世界中の人(企業や個人)が演算能力とハードウェアを提供して、この計算に参加して競い合っています。この人たちを「マイナー(採掘者)」と呼びます。
現在のマイニング報酬は6.25BTC(=約2,369万円/1BTC=約379万円 ※2022年5月14日時点)です。
この報酬は、マイニングされた21万ブロックごと(およそ4年ごと)に半減します。この時期を半減期といい、次の半減期は2024年2月~2024年6月の可能性が高いそうです。ビットコインの半減期前後は大幅な価格変動が起きるため、ビットコインに投資するチャンスといわれています。
半減期に短期的なハイリターンをねらうより、いまのうちからコツコツと長期積立を始めることをオススメします。
仮想通貨は「発行元が存在しない」と説明しましたが、この「マイニング報酬」が支払われた瞬間に、新たな通貨が発行されているのです。
●ビットコインの半減期と、ビットコインの大幅な価格の高騰とは相関関係がある。
●次のビットコイン半減期は2024年2月~2024年6月と見込まれている。
ビットコインを始めてみましょう!
いかがでしたか?初心者の方にも仮想通貨とビットコインについて、始め方、買い方の基本的なことはご理解いただけたかと思います。
そして、せっかく知識を得たのに、何も行動しないのはもったいないです。何事も「習うより慣れろ」といいますので、ぜひ実際にご自分で触れてみて、仮想通貨がどういうものか体験してみてください。
もちろん仮想通貨はビットコインだけではありません。他にも将来性のありそうな仮想通貨を探してみるのも楽しそうですね!
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